一般人と術者の共存する世界。
幼い頃に父親を殺された陽炎は仇を追い求め旅を始めた矢先、一人の釣り人と出会う。 そうして様々な出会いや再会を重ねていくうちに、それぞれが抱えた想いは擦れ違い、歪んでいく。

1. 「お気の毒に」
2. 「おかしな子ね。これはお父さんよ?」
3. 「陽炎君はチョコレート菓子はお好きですかね」
4. 「そんな怯えなくとも、痛いことはしないよ」
5. 「ふふふ、は、はははっっ」
6. 「…今日は陽炎君は一緒じゃないんですね」
7. 「いいからもう帰れ。それと…あまり彼に近付くな」
8. 「本ってあの禁書扱いの?」
9. 「待ちたまえ!」
10. 「俺は桴海君のこと、好きですよ」
11. 「…素質がなくなれば、術者は終わりだ」
12. 「…あんた、如月とどういう関係だ」
13. 「…子づくり、ですか」
14. 「ひとりにしてくれ」
15. 「否、その酷い顔を見れば分かる」
16. 「つまり僕をご指名ってわけか」
17. 「トロピカルマンゴーパフェお願いしますー」
18. 「眠れないんですか」
19. 「…如月さんは、俺がいるのが嫌なんですか」
20. 「…陽炎の奴、傘持ってったのか?」
21. 「答えられないのなら、いま此処で死んでもらおうか」
22. 「我慢出来る自信がないからね」
23. 「なんだ、あんた苛ついてんのか?」
24. 「…ふざけんな」
25. 「優しいんですね」
26. 「……昔と今じゃ、違うんだよ」
27. 「別に君の考えを読んでいるわけじゃない」
28. 「陽炎は僕が傍にいてもそんなこたぁしねぇけどな?」
29. 「…それが、陽炎君の望みならば」
30. 「…出来ないね。君は私のことが好きだから」
31. 「…桴海君、泣いてるんですか?」
32. 「私のこと何も分かってないくせに、兄ぶらないでよ!」
33. 「僕はあいつが言わない限りは何も言わないぞ」
34. 「…しかし陽炎君は俺にはそんなこと一言も…!」
35. 「君は。…君は、ろくでもない男だよ」
36. 「響さん、俺はおかしいんですか」
37. 「そんな状態になったお前を殺せだと?!」
38. 「俺が以前、あなたに言ったことを覚えていますか」
終. 「愛してるよ」





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