長々とお読み頂き有難うございました。
これで、心身献上のシリーズは終了となります。
以下は細かな補足です。
<克也>
彼は鈍くて平凡ながらも芯の強い少年というように書かせて頂いたつもりです。
好きな女の子の前では舞い上がってしまう純情さは書いている側としてはなかなか楽しいものがありました。
ただ、ラストの方の描写はおざなりにした感は否めません。もっと躯の変化は具体的に書いた方が良かったのかもしれません。
<シガ&レモ>
こいつらはもう書いていてしょうもないなあというくらいバカッポーでした。
しかしながら当初の予定ではラスト彼らはレモ→シガで終わるつもりでいましたので、最終話直前に多少修正してハッピーエンドっぽくしたつもりです。
<カナン&ニロ>
ちょっとばかし、恋愛過程に陥らせるまでの期間が短かったことに関しては反省しております。
この作品の中では最も少女漫画している方々で、はっきり言って書いていてげんなりしかけたこともありました。
<理性派の方々>
彼女らは決して人間になることに興味がないわけではないのですが、作中にも書いた通り自分達を生み出した克也自身を酷い目に遭わせようとは思っていないわけです。なので身代わりに克也の兄、直也を利用した。
ネオは書いていてどうも立場の所為か女の卑らしさが出てしまいがちでした。セリはネオ大好きなわけなんですが、そのためどうしようもなく外道でした。おまけにやや潔癖。
理性派についてはもう少し書き込んだほうが良かったのかもしれません。とはいえ、彼女達はあくまでも物語の促進、起爆剤のようなものだったのであまり深く書き込んでも、本編から話が反れるのではないかと思ったのです。ああでも、今考えると書いた方が物語に深みは出たかもしれませんね。
全体を通して言えば、何故「人間になる」のがそれほど大事なのか、ということに関しても書き方が甘かった気がします。「紛い物」である状態でも十分便利じゃないかと思ったり思わなかったり。
09.06.05
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